简单分立元件收音机
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http://www.page.sannet.ne.jp/je3nqy/Radio/radio1.htm
ゲルマ・ラジオの次は、トランジスタを1つ使ってみます。どのように使うかは、
1 高周波増幅
2 低周波増幅
3 レフレックス回路
4 再生式
5 超再生式
が考えられます。トランジスタではないのですが、同じ3本足のICでLA1050(LMF501Fでも同じ)を使ってみるのもよいかもしれません。
高周波増幅回路の実験
前回のゲルマニウム・ラジオに簡単な高周波増幅回路を付けてみました。といっても、トランジスタの増幅回路としては一番簡単な、自己バイアス回路です。270KΩの抵抗を通ってトランジスタのペースに電圧がかかりますが、これだけでベースとエミッタ間の電圧が0.6V程度になり、A級増幅が可能になります。これでも、今回のような、小信号を扱う場合は実用になります。2mHのチョークコイルは直流は通しやすく、交流は通しにくいと言う性質を利用して、増幅した高周波電流をダイオード側へ流れるように、ちょうど関をしているのと同じ役割があります。
で、結果ですが、ディップメーターをゲルマ・ラジオ時の数センチから、50センチくらいまで離しても発振音が受信できました。増幅はしているようです。しかし、一般の放送は受信できませんでした。
自分で巻いたコイルがどうも不安定のようです。次に、コイルを市販のSL45GTというコイルに替えてみました。このコイルには、中間タップがついていますので、トランジスタのベースにつながるコンデンサは中間タップに繋ぎました。
結果は、NHKの放送が聞こえました。アンテナは1mほどの電線を下に垂らしただけ。
クリスタル・イヤホンから、LM386のアンプに繋いでみると、スピーカーから聞こえました。ただ、ちょっと「ピー」という発振音がしているのは、部品の足を切らずに、長いまま使ったためだと思います。高周波回路では、部品の足は短く切るのが鉄則です。2mHのチョークコイルに並列に10KΩの抵抗をつけると発振は止まりました。この状態で受信できる放送を確認すると、4局はあります。ダイヤルいっぱいに広がって聞こえるのは、選択度が悪いからでしょう。夜になると、中国の日本語放送まで入ってきました。夜なら当たり前か。高周波増幅回路の次は、低周波増幅回路と行きたいのですが、今回は止めときます。なぜなら、ゲルマニウム・ラジオが鳴らないと実験になりません。高周波を検波しているゲルマニウム・ダイオードは0.2V以下の信号は通しません。低周波増幅回路は、このゲルマニウム・ダイオードの後ろにつけますが、通らなかった信号を増幅することはできません。高周波増幅回路は、ゲルマニウム・ダイオードの前につけます。これまで通らなかった信号も増幅されてゲルマニウム・ダイオードを通るようになります。もっと性能の良い検波回路ならこんなこともないのでしょうが、ダイオード1個でできあがる検波回路も簡単でよいのです。
レフレックス・ラジオの実験
レフレックス回路は、先ほどの高周波増幅回路をつけたラジオの検波後の低周波をもう一度同じトランジスタで増幅する回路です。先ほどの回路をちょっと変更するだけで実験できます。
前回の回路と比べてください。元のイヤホンのところにボリュームがついて、コンデンサを通してトランジスタのベースにつながります。これで、検波された、低周波、音声信号がトランジスタで増幅されます。チョークコイルに抵抗が直列につながっています。ここから増幅された音声信号を取り出します。こんなものでも、ボリュームをちょっと回したくらい音が大きくなりました。
電池は4個つながっていますが、子供の使い古しなので実質4.5Vくらいしかありません。
手巻きコイルに再挑戦
もう1度手巻きコイルをつけてみました。室内では何も聞こえませんので、外へ出ました。すると、AM神戸がダイヤルのどこを回しても聞こえました。選択度が悪いのは、手巻きコイルのQが低いのでしょう。
このラジオを穴あきユニバーサル基板に作り直しました。
コイルに中間タップがあるので、ここから0.001uFを介してトランジスタのベースにつないでいます。それと、低周波出力は1kΩの抵抗をGNDとの間につけました。
なお、出力を、LM386のパワーアンプ(二つ上の写真に写っている黒い箱)につなぐと、スピーカーから聞けます。
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